アル中爺のスリップ日記

いや~アル中は治らないねぇ、俺の死ぬまでの記録かな

3カ月の入院、退院したらいきなりスリップ!
アル中人生も書くけど、
ガキの頃からやってるアニメーター人生、、、
正直こちらのほうがキツイ(´Д`ι)

唯一の親友といっていいのかなぁ「木谷太士郎」について

俺の周りには才能あふれる人、その中には奇人変人狂人、死んじまった人も多数いる。
その中で唯一友人と言ってくれるのかなぁ・・・
まぁその人が木谷太士郎だ。


学生時代「宇宙船」というマニア向けの季刊誌に
その後、仕事の相棒になる浦野克人、
そして木谷太士郎が、今ではフォトショップで簡単加工ができるものを
当時としては斬新な手法、
造形したクリーチャー、ジオラマを写真に撮り、大判に引き伸ばした写真に絵筆を加え、今でいうレタッチを加えてそれをさらに写真に撮って終了・・・
といった連載をしていた。
当時一人で駒撮り作品を作っていた俺からしたら羨望の的、大ファンだった。
で、ここからいろいろあって木谷君が突然単身でハリウッドに旅立つっていうんだ。
俺はボランティア参加の「ゼイラム」を終えたばかりで餞別もない、
代わりに当時珍しかった大型TVを格安で売ってもらった。


心配でしようがなかったよ、いくら他より頭一つ出た特別な才能を持っている天才とはいえ、むこうにあては無し、別れ際はしんみりしちまった。


でも律儀な人で日本に2年にいっぺんくらい戻ってくるんだけど、うちの作業場にはかならず寄ってくれてアメリカ、ハリウッドの土産話をいっぱいしてくれた。


彼が優れている頭がいいのは、ハリウッドの自慢話だけではなく、当時のアメリカがいかに病んでいるかの話をしてくれた事だ、
今から30年以上昔から人種差別、というより貧富の差、いわゆる’ワーキングプア’が存在していたそうだ。


木谷くんの観察によるとLAに住む人は明確に4段階のピラミッド構造に区別されてるそうだ、住む家はもちろん、スーパーも床屋もレストランも服を買う店もだ、


底辺の人間はその上に行けない(例えばスーパー)、下から2番目の人間もその上に行けないといった感じだ。


当時はインターネットなど無かった時代だったから、うわさ話で聞いた
「アメリカには自動販売機が無いってほんとう?」
「そんなもの冷蔵庫付き金庫が路上に放置されてるようなもんだから一瞬で無くなりますよ」だって、
今のアメリカ全土の混乱ぶりは30年以上前から続いてんだな。


木谷君はその後着実にキャリアをつけ、ハリウッド産の映画を見てるとエンドクレジットに名前をよく見る、
おれがしっている直近の仕事は「アクアマン」の衣装デザイン、3Dソフトでデザインしたそうだ、
彼も俺と同じでアナログからデジタルへ、鉛筆からペンタブに移行した。
独り者の俺と違い、向こうで日本人と結婚して子供も二人いる。

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